ALCPTという試験を受けることになったものの、
「ALCPTって何の試験?」
「TOEICや英検とは何が違うの?」
「どんな問題が出るの?」
「受験料はかかるの?」
「何から勉強すればいいの?」
と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
ALCPTは、日本ではTOEICや英検ほど知られていません。しかし、米軍基地で働く人、基地従業員を目指す人、自衛隊や防衛関係で英語力が必要な人にとっては、関係することのある英語テストです。
ALCPTは受験料が無料ですが、3ヶ月に1回しか受けられないという決まりがあります。そのため、「とりあえず受けて、ダメだったらすぐ受け直す」ということはできません。
この記事では、初めてALCPTを受ける人向けに、ALCPTとは何か、どのような問題が出るのか、スコアはどのように見ればよいのかをわかりやすく解説します。
具体的な勉強法については、別記事の「ALCPTは何から勉強すればいい?初心者向けに勉強法を解説」で詳しく紹介しています。
ALCPTとは?
ALCPTは、American Language Course Placement Test(アメリカン・ランゲージ・コース・プレイスメント・テスト)の略です。
簡単に言うと、英語を母語としない人の英語力を測るためのテストです。
ALCPTは、一般的な英会話力を見る試験ではありません。リスニング、語彙、文法、読解などを通して、英語をどのくらい理解できるかを確認する試験です。
特に、米軍基地・職場・訓練・手続き・病院・日常生活などの場面に関する英語が出やすいのが特徴です。
TOEICや英検と重なる部分もありますが、出題されやすい場面や語彙にはALCPTならではの特徴があります。
ALCPTの試験内容
ALCPTでは、英語の理解力が問われます。
英語を話す試験というより、聞いた英語や読んだ英語をどのくらい正確に理解できるかが重要です。
大きく分けると、リスニングとリーディングの力が必要になります。
リスニング
ALCPTのリスニングでは、英語の音声を聞いて、内容に合う答えを選びます。
出題される内容は、日常会話だけではありません。職場、基地、病院、交通、予定、手続き、訓練など、さまざまな場面が出てきます。
たとえば、次のような英文が出てくる可能性があります。
You have an appointment at 9:00.
(あなたは9時に予約があります。)
Please report to your supervisor.
(上司に出頭してください/上司に報告してください。)
The meeting has been postponed.
(会議は延期されました。)
リスニングで難しいのは、単語そのものよりも、音のつながりや省略です。文字で見れば簡単な英文でも、音声で聞くと急にわからなくなることがあります。
ALCPTのリスニングが苦手な人は、まず「なぜ聞き取れないのか」を整理することが大切です。詳しくは、こちらの記事で解説しています。
リーディング
ALCPTのリーディングでは、英文を読んで意味を理解する力が問われます。
難しい長文ばかりが出るわけではありません。短い文や会話文、説明文の中で、正確に意味を取れるかが大切です。
たとえば、次のような文です。
The employee must complete the form before noon.
(従業員は正午までに用紙を記入しなければなりません。)
The shipment will arrive tomorrow morning.
(発送品/積荷は明日の朝に到着します。)
The office is closed on Monday.
(事務所は月曜日は閉まっています。)
ALCPTでは、文法の知識だけでなく、文全体の意味を素早く理解する力が必要です。
特に、must(〜しなければならない)、have to(〜しなければならない)、be supposed to(〜することになっている)などの表現はよく出てきます。
文法・構文に不安がある人は、こちらの記事でよく出る表現を確認しておきましょう。
ALCPTの問題数とスコア
ALCPTは、100点満点の試験です。
問題数は、リスニング66問・リーディング34問です。
つまり、リスニングの比重が大きい試験です。リーディングだけでなく、英語の音声を聞いて理解する力も重要になります。
ALCPTのスコアは、所属先で英語力の確認や語学等級の判断に使われることがあります。必要なスコアは目的や所属先によって異なるため、受験前に確認しておきましょう。
なお、ALCPTとTOEICや英検との目安は、次の図を参考にしてください。

試験直前の解き方や時間配分については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ALCPTの受験料と受験できる回数
ALCPTは、受験料が無料です。
TOEICや英検のように、個人で受験料を支払って申し込む一般公開型の試験とは異なり、所属先や実施機関を通して受ける形になることが多いため、受験者本人が受験料を支払わないケースがあります。
ただし、無料で受けられるからといって、何度でも自由に受け直せるわけではありません。
ALCPTは、3ヶ月に1回しか受けられないという決まりがあります。
そのため、次のように考えるのは注意が必要です。
- 今回は練習のつもりで受ければいい
- 低い点数でも、すぐにまた受ければいい
- 無料だから何度も受けて慣れればいい
一度受けると、次に受験できるまで期間が空きます。特に、所属先で一定のスコアが必要な場合や、受験機会が限られている場合は、初回であってもある程度準備してから受けることをおすすめします。
ALCPTは受験料が無料でも、受験機会は限られています。だからこそ、「とりあえず受ける」よりも、最低限の対策をしてから受験することが大切です。
ALCPTとTOEIC・英検の違い
ALCPTは、TOEICや英検と同じ英語テストではありますが、目的や出題内容には違いがあります。
TOEICは、ビジネス英語力を測る試験として広く知られています。会社、会議、メール、出張、取引先とのやり取りなど、ビジネス場面の英語が多く出てきます。
英検は、学校英語や総合的な英語力を測る試験です。読解、語彙、文法、作文、面接など、幅広い英語力が問われます。
一方、ALCPTは、基地・職場・訓練・日常手続きなどの場面が出やすいのが特徴です。
そのため、TOEICや英検の勉強だけをしていると、ALCPT特有の語彙や場面で戸惑うことがあります。
ALCPTを受ける場合は、一般的な英語力に加えて、ALCPTで出やすい場面に慣れておくことが大切です。
ALCPTを受ける人が次に読むべき記事
この記事では、ALCPTの基本情報を解説しました。ここから先は、自分の苦手分野や受験時期に合わせて、必要な記事を読んでいきましょう。
まず、何から勉強すればよいかわからない人は、こちらの記事から読むのがおすすめです。
リスニングが苦手な人は、聞き取れない原因や音の変化を確認しておきましょう。
語彙を増やしたい人は、出題されやすい場面ごとに単語を確認すると効率的です。
試験が近い人は、直前対策とForm系の問題で形式を確認しておきましょう。
まとめ:ALCPTは無料でも、しっかり準備して受けよう
ALCPTは、英語を母語としない人の英語力を確認するためのテストです。
TOEICや英検と似ている部分もありますが、基地・職場・訓練・手続き・医療など、ALCPTで出やすい場面があります。
また、ALCPTは受験料が無料ですが、3ヶ月に1回しか受けられません。無料だからといって、何度もすぐに受け直せる試験ではない点に注意が必要です。
初めてALCPTを受ける人は、まず試験の全体像を知り、リスニング・リーディング・語彙・文法の中で自分に必要な対策を進めていきましょう。
何から始めればよいかわからない人は、まず「ALCPTは何から勉強すればいい?初心者向けに勉強法を解説」を読んで、受験前にやるべきことを確認してみてください。






















