ALCPTでよく出るreported speech(間接話法) ~命令・依頼・疑問文の言い換えに注意

ALCPTでは、reported speech(間接話法)がリスニングやリーディングの中で出てくることがあります。

reported speech とは、誰かが言ったことをそのまま引用するのではなく、別の人が「〜と言った」「〜するように言った」「〜かどうか尋ねた」のように伝える表現です。

たとえば、次のような文です。

The sergeant told the soldiers to report to the office.
(軍曹は兵士たちに事務所へ出頭するように言いました。)

She asked me if I could help her with the form.
(彼女は私に、その用紙を書くのを手伝えるかどうか尋ねました。)

ALCPTでは、職場、基地、病院、手続き、予定変更などの場面で、誰かの発言や指示を伝える文がよく使われます。特に、tell、ask、said、reported、explained などの動詞が出てきたら、「誰が誰に何を伝えたのか」を正確に読むことが大切です。

reported speech(間接話法)とは?

reported speech は、日本語で「間接話法」と呼ばれます。

直接話法では、人の発言をそのまま引用します。

The officer said, “You must attend the meeting.”
(将校は「あなたは会議に出席しなければなりません」と言いました。)

一方、間接話法では、その発言を別の文にして伝えます。

The officer said that I had to attend the meeting.
(将校は、私が会議に出席しなければならないと言いました。)

このように、reported speech では、時制、代名詞、語順、助動詞などが変わることがあります。

ALCPTでは、文法問題として直接聞かれるだけでなく、リスニングの会話やリーディング本文の中で自然に出てくることが多いです。

1. 間接的な命令と依頼

まず大切なのは、命令や依頼を伝える表現です。

誰かに「〜しなさい」と言った場合は tell を使い、「〜してください」と頼んだ場合は ask を使うことが多いです。

基本の形は次の通りです。

tell / ask + 人 + to + 動詞の原形

tell + 人 + to 〜

tell は、命令や指示を伝えるときによく使われます。

The supervisor told the employee to submit the report by Friday.
(上司は従業員に金曜日までに報告書を提出するように言いました。)

The officer told us to wait outside the gate.
(将校は私たちに門の外で待つように言いました。)

The instructor told the students to bring their textbooks.
(教官は学生たちに教科書を持ってくるように言いました。)

ALCPTでは、軍事・職場・学校の場面で、この形がよく出てきます。to の後ろは必ず動詞の原形になります。

ask + 人 + to 〜

ask は、依頼を伝えるときに使います。tell よりもやわらかい表現です。

The clerk asked me to fill out the application form.
(係員は私に申込用紙に記入するよう頼みました。)

She asked him to call back after lunch.
(彼女は彼に昼食後に折り返し電話するよう頼みました。)

The nurse asked the patient to sit in the waiting room.
(看護師は患者に待合室で座って待つよう頼みました。)

tell は「言いつける・指示する」、ask は「頼む・依頼する」というイメージです。

否定形:not to 〜

「〜しないように言った」と表すときは、not to を使います。

The guard told us not to park near the entrance.
(警備員は私たちに入口の近くに駐車しないように言いました。)

The doctor asked him not to drink coffee before the test.
(医師は彼に検査前にコーヒーを飲まないよう頼みました。)

My supervisor told me not to be late for the briefing.
(上司は私に説明会に遅れないように言いました。)

not の位置に注意してください。

正しい形:not to go / not to wait / not to park

2. 伝言で使う reported speech

ALCPTでは、電話、受付、オフィス、基地内の連絡などで「伝言を伝える」表現もよく出てきます。

I’ll tell him that you called.
(あなたから電話があったことを彼に伝えておきます。)

Please tell Captain Miller that the meeting starts at 0900.
(ミラー大尉に会議が0900に始まると伝えてください。)

Could you tell Ms. Brown that I will arrive ten minutes late?
(ブラウンさんに、私が10分遅れて到着すると伝えていただけますか。)

このような文では、tell の後ろに「人」が来る点が重要です。

Please tell him that I called.
(私から電話があったと彼に伝えてください。)

Please say him that I called. は不自然です。

3. 時制と代名詞の変化

reported speech で特に注意したいのが、時制と代名詞の変化です。

直接話法では I、you、we などが使われますが、間接話法では、文脈に合わせて he、she、they、we などに変わります。

また、伝える動詞が said や told のように過去形の場合、後ろの文の時制も過去にずれることがあります。これをバックシフトと呼びます。

現在形 → 過去形

Mark said, “I need a new ID card.”
(マークは「新しいIDカードが必要です」と言いました。)

Mark said that he needed a new ID card.
(マークは、新しいIDカードが必要だと言いました。)

I が he に変わり、need が needed に変わっています。

現在進行形 → 過去進行形

Lisa said, “I am waiting for the shuttle bus.”
(リサは「私はシャトルバスを待っています」と言いました。)

Lisa said that she was waiting for the shuttle bus.
(リサは、シャトルバスを待っていると言いました。)

am waiting が was waiting に変わります。

現在完了 → 過去完了

He said, “I have finished the safety checklist.”
(彼は「安全確認リストを終えました」と言いました。)

He said that he had finished the safety checklist.
(彼は、安全確認リストを終えたと言いました。)

have finished が had finished に変わります。

過去形 → 過去完了

She said, “I missed the morning briefing.”
(彼女は「朝の説明会に出られませんでした」と言いました。)

She said that she had missed the morning briefing.
(彼女は、朝の説明会に出られなかったと言いました。)

missed が had missed に変わります。

現在完了進行形 → 過去完了進行形

Tom said, “I have been working on the report all morning.”
(トムは「午前中ずっと報告書に取り組んでいます」と言いました。)

Tom said that he had been working on the report all morning.
(トムは、午前中ずっと報告書に取り組んでいたと言いました。)

have been working が had been working に変わります。

過去進行形 → 過去完了進行形

She said, “I was checking the equipment.”
(彼女は「私は装備を点検していました」と言いました。)

She said that she had been checking the equipment.
(彼女は、装備を点検していたと言いました。)

was checking が had been checking に変わります。

ただし、日常会話では、意味が明らかな場合に時制をあまり厳密に変えないこともあります。ALCPT対策では、まず基本ルールとして「said / told の後ろでは時制が一つ過去にずれる」と覚えておくとよいでしょう。

4. 助動詞の変化

reported speech では、助動詞も変化することがあります。

特に、can、will、may、must などはALCPTでもよく出てきます。

can → could

He said, “I can repair the printer.”
(彼は「私はプリンターを修理できます」と言いました。)

He said that he could repair the printer.
(彼は、プリンターを修理できると言いました。)

can が could に変わります。

will → would

She said, “I will attend the training session.”
(彼女は「私は研修に参加します」と言いました。)

She said that she would attend the training session.
(彼女は、研修に参加すると言いました。)

will が would に変わります。

may → might

The captain said, “The flight may be delayed.”
(大尉は「その便は遅れるかもしれません」と言いました。)

The captain said that the flight might be delayed.
(大尉は、その便が遅れるかもしれないと言いました。)

may が might に変わります。

am / is / are going to → was / were going to

He said, “I am going to visit the personnel office.”
(彼は「私は人事課に行く予定です」と言いました。)

He said that he was going to visit the personnel office.
(彼は、人事課に行く予定だと言いました。)

am going to が was going to に変わります。

must / have to → had to

She said, “I must renew my base pass.”
(彼女は「私は基地入門証を更新しなければなりません」と言いました。)

She said that she had to renew her base pass.
(彼女は、基地入門証を更新しなければならないと言いました。)

must は reported speech では had to になることが多いです。

He said, “I have to go to the bank before noon.”
(彼は「正午前に銀行へ行かなければなりません」と言いました。)

He said that he had to go to the bank before noon.
(彼は、正午前に銀行へ行かなければならないと言いました。)

have to も had to に変わります。

must not と don’t have to の違い

must not は「〜してはいけない」という禁止です。

The sign said that visitors must not enter the restricted area.
(標識には、訪問者は立入制限区域に入ってはいけないと書かれていました。)

一方、don’t have to は「〜する必要はない」という意味です。reported speech では didn’t have to になります。

He said, “You don’t have to wear a uniform tomorrow.”
(彼は「あなたは明日制服を着る必要はありません」と言いました。)

He said that I didn’t have to wear a uniform the next day.
(彼は、私が翌日制服を着る必要はないと言いました。)

must not と don’t have to は意味が大きく違うので注意しましょう。

You must not enter.
(入ってはいけません。)

You don’t have to enter.
(入る必要はありません。)

5. 間接疑問文

reported speech では、質問を伝える文も重要です。

英語では、質問を文の中に入れるとき、語順が変わります。これを embedded question(間接疑問文) と呼びます。

Yes / No 疑問文は if / whether を使う

Yes / No で答えられる質問を報告するときは、if または whether を使います。

He asked, “Do you have an appointment?”
(彼は「予約がありますか」と尋ねました。)

He asked if I had an appointment.
(彼は、私に予約があるかどうか尋ねました。)

She asked, “Can you come to the office at 3:00?”
(彼女は「3時に事務所に来られますか」と尋ねました。)

She asked whether I could come to the office at 3:00.
(彼女は、私が3時に事務所に来られるかどうか尋ねました。)

このとき、Can you come? の語順は、I could come になります。疑問文の語順ではなく、肯定文の語順になる点が重要です。

疑問詞のある疑問文

where、when、why、how、what、who などの疑問詞がある場合は、その疑問詞をそのまま使います。

He asked, “Where is the supply room?”
(彼は「補給室はどこですか」と尋ねました。)

He asked where the supply room was.
(彼は、補給室がどこにあるか尋ねました。)

where is the supply room ではなく、where the supply room was という語順になります。

She asked, “When does the meeting start?”
(彼女は「会議はいつ始まりますか」と尋ねました。)

She asked when the meeting started.
(彼女は、会議がいつ始まるか尋ねました。)

The officer asked, “Why were you late?”
(将校は「なぜ遅れたのですか」と尋ねました。)

The officer asked why I had been late.
(将校は、私がなぜ遅れたのか尋ねました。)

Could you tell me 〜? / Do you know 〜? の形

ALCPTでは、丁寧に質問する形も出てきます。

Could you tell me where the clinic is?
(診療所がどこにあるか教えていただけますか。)

Do you know when the next bus leaves?
(次のバスがいつ出るか知っていますか。)

Can you tell me how I can get a new ID card?
(新しいIDカードをどうやって取得できるか教えてくれますか。)

ここでも、where is the clinic ではなく where the clinic is になります。

正しい語順:
Could you tell me where the clinic is?
(診療所がどこにあるか教えていただけますか。)

不自然な語順:
Could you tell me where is the clinic?

日本語ではどちらも「どこにあるか」と訳せてしまうので、英語の語順に注意しましょう。

6. 疑問詞 + to不定詞

should、can、could などを含む間接疑問文は、疑問詞 + to不定詞 の形にできることがあります。

Do you know which form I should submit?
(どの用紙を提出すべきか知っていますか。)

Do you know which form to submit?
(どの用紙を提出すべきか知っていますか。)

Can you tell me where I should park?
(どこに駐車すべきか教えてくれますか。)

Can you tell me where to park?
(どこに駐車すべきか教えてくれますか。)

She asked me how she could apply for the program.
(彼女は、そのプログラムにどう申し込めばよいか私に尋ねました。)

She asked me how to apply for the program.
(彼女は、そのプログラムにどう申し込めばよいか私に尋ねました。)

この形は、案内、手続き、道案内、申請などの文でよく使われます。

7. that は省略できる

reported speech では、that を使って「〜ということ」を表します。

He said that the office was closed.
(彼は、その事務所は閉まっていると言いました。)

ただし、会話では that を省略することもよくあります。

He said the office was closed.
(彼は、その事務所は閉まっていると言いました。)

どちらも正しい文です。

She told me that the appointment had been canceled.
(彼女は私に、その予約がキャンセルされたと言いました。)

She told me the appointment had been canceled.
(彼女は私に、その予約がキャンセルされたと言いました。)

ALCPTでは、that がないからといって別の構文だと考えず、「〜と言った」「〜だと伝えた」という意味で読むことが大切です。

8. say と tell の使い分け

reported speech では、saytell の違いも重要です。

基本的には、tell の後ろには「人」を置きます。

He told me that the meeting was postponed.
(彼は私に、会議が延期されたと言いました。)

The nurse told the patient that the doctor was busy.
(看護師は患者に、医師が忙しいと言いました。)

一方、say の後ろには通常、人を直接置きません

He said that the meeting was postponed.
(彼は、会議が延期されたと言いました。)

The notice said that the building would close at 5:00.
(掲示には、その建物は5時に閉まると書かれていました。)

人を入れたい場合は、said to me のように to を使います。

He said to me that the meeting was postponed.
(彼は私に、会議が延期されたと言いました。)

ただし、日常的には He told me that 〜 の方が自然です。

ALCPT対策では、次の違いを覚えておきましょう。

He told me the news.
(彼は私にその知らせを伝えました。)

He said the news. は不自然です。

He said that the schedule had changed.
(彼は予定が変更されたと言いました。)

He told me that the schedule had changed.
(彼は私に予定が変更されたと言いました。)

tell は「誰に伝えたか」がはっきりしているときに使います。

9. 標識・掲示・案内にも使われる

reported speech は、人の発言だけでなく、標識や掲示に書かれている内容を伝えるときにも使われます。

The sign said not to enter the construction area.
(標識には、工事区域に入らないようにと書かれていました。)

The notice said that all visitors had to show their ID cards.
(掲示には、すべての訪問者はIDカードを提示しなければならないと書かれていました。)

The email said that the training session had been moved to Room 204.
(メールには、研修が204号室に変更されたと書かれていました。)

What did the notice say?
(掲示には何と書かれていましたか。)

It said to report to the front desk.
(受付に申し出るようにと書かれていました。)

ALCPTでは、sign、notice、email、message、announcement などが主語になることがあります。この場合の say は「言う」ではなく、「〜と書いてある」「〜と伝えている」という意味で読むと自然です。

10. ALCPTで注意したいポイント

reported speech が出てきたら、次の点に注意しましょう。

誰が誰に伝えたのかを確認する

The supervisor told the mechanic to inspect the vehicle.
(上司は整備士に車両を点検するように言いました。)

この文では、点検するのは supervisor ではなく mechanic です。

命令なのか、依頼なのか、質問なのかを判断する

The officer told him to wait.
(将校は彼に待つように言いました。)

The officer asked him if he could wait.
(将校は彼に待てるかどうか尋ねました。)

この2つは似ていますが、意味は違います。1つ目は指示、2つ目は質問・依頼です。

時制と助動詞の変化に注意する

He said he would call me later.
(彼は後で私に電話すると言いました。)

この文の would は、直接話法では will だった可能性があります。未来の意味を持っています。

間接疑問文では語順に注意する

Do you know where the office is?
(事務所がどこにあるか知っていますか。)

where is the office ではなく、where the office is です。

まとめ

reported speech(間接話法)は、ALCPTのリスニングやリーディングでよく使われる重要表現です。

特に覚えておきたいのは、次の形です。

  • tell / ask + 人 + to + 動詞の原形

    (人に〜するように言う/頼む)
  • tell / ask + 人 + not to + 動詞の原形

    (人に〜しないように言う/頼む)
  • said / told + that + 主語 + 動詞

    (〜だと言った/伝えた)
  • asked + if / whether + 主語 + 動詞

    (〜かどうか尋ねた)
  • asked + 疑問詞 + 主語 + 動詞

    (何を・どこで・いつ・なぜ・どのように〜か尋ねた)

ALCPTでは、reported speech を単なる文法項目として覚えるだけでは不十分です。誰が指示を受けたのか、何をする必要があるのか、予定や手続きがどう変わったのかを読み取ることが大切です。

職場、基地、病院、受付、電話、メール、掲示などの場面で、reported speech はとてもよく使われます。tell、ask、said、reported、explained、announced などの動詞が出てきたら、発言内容と行動の関係を意識して読むようにしましょう。