ALCPTの試験が近づいてくると「何を勉強すればいいのか」迷う人も多いと思います。
ただし、試験直前にできることは限られています。新しい単語や文法を大量に覚えようとしても、かえって混乱してしまうことがあります。
ALCPT直前期に大切なのは、英語力を一気に伸ばすことではありません。むしろ、これまで覚えた単語や解いた問題を見直し、本番で取れる問題を落とさないことが重要です。
また、ALCPTは4択形式のテストです。英語を完全に理解できない問題があっても、選択肢を見比べたり、明らかに違う答えを消したりすることで、正解に近づける場合があります。
この記事では、ALCPT直前にやるべきことを、単語の見直し、過去問・練習問題の復習、そして本番で使えるtest-taking skills(テスト攻略スキル)に絞って解説します。
ALCPT直前対策でやるべきこと
ALCPT直前対策でやるべきことは、それほど多くありません。
大きく分けると、次の3つです。
- 頻出単語を軽く見直す
- 過去問・練習問題を解き直す
- 本番での解き方を確認する
直前期に一番避けたいのは、あれもこれも手を出してしまうことです。
ALCPTには、リスニング、リーディング、単語、文法、職場英語、基地英語、日常会話など、さまざまな要素が含まれます。しかし、試験直前にすべてを完璧にしようとすると、かえって何も定着しないまま本番を迎えることになります。
直前期は、新しい勉強を広げるよりも、すでに見たことがある内容を確実にする方が効果的です。
特に、過去問や練習問題で間違えた問題、何度も出てくる単語、聞き取れなかったフレーズを優先して見直しましょう。
新しいことを増やしすぎない
試験直前になると、不安から新しい教材や単語リストに手を出したくなることがあります。
もちろん、余裕があれば新しい問題を解くのも悪くありません。しかし、直前期に大切なのは「知らないことを増やすこと」ではなく、「知っているのに落としてしまう問題を減らすこと」です。
たとえば、過去に解いた問題で間違えた単語や、聞き取れなかった表現をもう一度確認するだけでも、本番での失点を減らすことにつながります。
直前期は、勉強範囲を広げるよりも、復習の精度を上げることを意識しましょう。
取れる問題を落とさない
ALCPTでは、すべての問題を完璧に解く必要はありません。
大切なのは、自分が解ける問題を確実に取ることです。
特に4択問題では、正解がすぐにわからなくても、明らかに違う選択肢を消すことができます。完全に自信がない問題でも、選択肢を比べることで正解に近づける場合があります。
直前期は、「難しい問題を解けるようにする」よりも、「基本問題を落とさない」「迷ったときの解き方を決めておく」ことを意識しましょう。
ALCPT直前に見直すべき単語
ALCPTでは、日常英語だけでなく、職場、オフィス、基地、手続き、病院などの場面で使われる単語が出てきます。
軍事・基地関連の英語
ALCPTでは、基地、任務、訓練、報告などに関する語彙が出ることがあります。
たとえば、duty(任務)、training(訓練)、assignment(割り当てられた仕事・任務)、report(報告する・出頭する)などは、基地や職場の文脈で使われやすい単語です。
軍事英語は、一般的な英会話教材ではあまり扱われないことがあります。そのため、ALCPT直前には一度見直しておくと安心です。
オフィス・職場英語
ALCPTでは、職場やオフィスでの会話もよく出てきます。
たとえば、supervisor(上司)、employee(従業員)、meeting(会議)、schedule(予定・予定を立てる)などは、基本的ですが重要な単語です。
職場英語では、単語そのものの意味だけでなく、誰が誰に指示しているのか、どこへ行く必要があるのか、何を提出するのかを理解することが大切です。
頻出フレーズ
ALCPTのリスニングでは、単語1つだけでなく、決まったフレーズを聞き取れるかどうかも重要です。
たとえば、fill out a form(用紙に記入する)、take a message(伝言を受ける)、make an appointment(予約をする)、report to the supervisor(上司に出頭する)などの表現は、場面ごとに覚えておくと役立ちます。
直前期には、新しい単語を大量に覚えるよりも、よく出るフレーズを何度か音読して確認する方が実践的です。
ALCPT直前は過去問・練習問題を解く
ALCPT直前期に一番やるべきことは、過去問や練習問題を解くことです。
単語や文法を個別に勉強することも大切ですが、最終的には本番形式の問題に慣れておく必要があります。
ALCPTは4択形式のテストなので、英語を理解する力だけでなく、選択肢を見て答えを選ぶ力も必要です。
本番と同じ形式で解く
直前期に練習問題を解くときは、できるだけ本番に近い形で取り組みましょう。
リスニングであれば、音声を止めずに解く。リーディングであれば、時間を意識して解く。
このように、本番に近い状態で練習することで、試験当日の焦りを減らすことができます。
特にリスニングでは、聞き直しができない前提で練習することが大切です。わからない問題があっても、そこで止まらず、次の問題に進む感覚を身につけておきましょう。
ALCPTの過去問は別記事にまとめています。
間違えた問題を復習する
直前期は、新しい問題をたくさん解くよりも、間違えた問題を復習する方が効果的です。
間違えた問題を見直すときは、ただ答えを確認するだけでは不十分です。
なぜ間違えたのかを確認しましょう。
単語の意味がわからなかったのか。
文法を勘違いしたのか。
リスニングで重要な部分を聞き逃したのか。
選択肢を最後まで読まずに選んでしまったのか。
原因を確認すると、同じような問題が本番で出たときに対応しやすくなります。
解き直しで正解できるか確認する
間違えた問題は、解説を読んで終わりにしないことが大切です。
一度復習したら、時間を空けてもう一度解き直してみましょう。
解き直しで正解できれば、その問題はかなり定着しています。逆に、同じ問題をもう一度間違える場合は、単語や文法の理解がまだあいまいな可能性があります。
直前期は、「新しい問題を何問解いたか」よりも、「一度間違えた問題を本番で落とさない状態にできたか」を意識しましょう。
ALCPTで使えるTest-taking skills
ALCPTでは、英語力そのものに加えて、test-taking skills(テスト攻略スキル)も重要です。
Test-taking skillsとは、テスト本番で点数を落とさないための解き方のことです。
もちろん、英語力が一番大切です。しかし、4択問題では、解き方を知っているだけで失点を減らせる場合があります。
4択問題は消去法で解く
ALCPTは4択問題なので、正解がすぐにわからない場合でも、消去法が使えます。
まず、明らかに違う選択肢を消します。
たとえば、質問が場所を聞いているのに、人を答えている選択肢があれば、その選択肢は違う可能性が高いです。
質問が時間を聞いているのに、場所を答えている選択肢も不自然です。
このように、全部を完璧に理解できなくても、質問と選択肢の関係を見ることで、答えを絞ることができます。
わからなくても必ずマークする
ALCPT本番では、わからない問題があっても必ず何かをマークしましょう。
空欄のままにしてしまうと、正解する可能性はゼロになります。
4択問題であれば、完全にわからなくても、何かを選べば正解する可能性があります。さらに、消去法で1つでも選択肢を消せれば、正解する可能性は上がります。
特にリスニングでは、考え込んでいる間に次の問題が始まってしまうことがあります。迷っても一度マークして、次の問題に集中しましょう。
選択肢を先に見る
実際の試験では、音声を聞く前に、選択肢を確認する時間が微妙にあるはずです。選択肢を先に見ると、何を聞けばよいのか、何を読めばよいのかを予想しやすくなります。
たとえば、選択肢に時間が並んでいれば、時間に関する情報を聞く問題だと予想できます。場所が並んでいれば、どこで起きたことなのかを聞く問題かもしれません。
選択肢を先に見ることは、特にリスニングで役立ちます。音声をすべて完璧に聞き取れなくても、必要な情報に集中しやすくなります。
ALCPTリスニング66問の本番のコツ
ALCPTでは、リスニングの問題数が多いため、集中力の切り替えがとても重要です。
1問聞き取れなかったからといって、そこで止まってしまうと、次の問題まで落としてしまう可能性があります。
リスニングでは、完璧に聞き取ることよりも、聞き取れなかった問題を引きずらないことが大切です。
聞き取れない問題を引きずらない
リスニングで一番避けたいのは、前の問題を考え続けることです。
「今の単語は何だったんだろう」
「さっきの問題、AとCどちらだったかな」
このように考えている間に、次の音声が始まってしまいます。
リスニングでは、迷ったら一度マークして、次の問題に気持ちを切り替えましょう。
わからない問題を1問落とすことよりも、その問題を引きずって次の問題まで落とすことの方が危険です。
最初の数語に集中する
リスニングでは、最初の数語がとても大切です。
特に、疑問詞を聞き取れると、何を答えればよいのかがわかりやすくなります。
Who なら「誰」
Where なら「どこ」
When なら「いつ」
Why なら「なぜ」
How なら「どのように・どのくらい」
このように、最初の疑問詞を聞き取るだけでも、選択肢を絞りやすくなります。
また、会話の最初には、場面を判断するヒントが出ることがあります。職場なのか、病院なのか、空港なのか、基地なのかを早めにつかめると、内容を理解しやすくなります。
選択肢を見ながら答えを絞る
リスニングでは、音声をすべて完璧に聞き取れなくても、選択肢を見ながら答えを絞ることができます。
たとえば、質問が「どこで話しているか」を聞いているなら、場所を表す選択肢に注目します。
質問が「次に何をするか」を聞いているなら、行動を表す選択肢に注目します。
聞き取れた単語と選択肢を照らし合わせながら、もっとも自然な答えを選びましょう。
ALCPTリーディング34問の本番のコツ
ALCPTのリーディングでは、文法、語彙、短い英文の理解が問われます。
直前期に意識したいのは、難しい英文を完璧に読むことではありません。基本的な文法や語彙を落とさず、文の意味を大きく取り違えないことです。
空欄の前後を見る
空欄補充問題では、空欄だけを見るのではなく、前後を確認しましょう。
空欄の前後を見ると、そこに入る単語の品詞がわかることがあります。
たとえば、空欄の前に冠詞の a や an があれば、名詞が入る可能性があります。be動詞の後であれば、形容詞や動詞のing形、過去分詞などが候補になることがあります。
また、主語と動詞の関係、時制、単数・複数にも注意しましょう。
知らない単語で止まらない
リーディングでは、知らない単語が出てくることがあります。
しかし、知らない単語が1つ出てきたからといって、そこで止まる必要はありません。
前後の文を読めば、おおよその意味がわかることがあります。また、選択肢を見ることで、必要な意味を推測できる場合もあります。
直前期に大切なのは、知らない単語をゼロにすることではなく、知らない単語が出ても落ち着いて文脈から判断することです。
まとめ|ALCPT直前対策はやることを絞ろう
ALCPT直前対策では、あれもこれも勉強しようとする必要はありません。
大切なのは、やることを絞ることです。
まず、軍事英語、オフィス英語、頻出フレーズなど、ALCPTで出やすい単語を軽く見直しましょう。ただし、単語を大量に覚え直すのではなく、これまで学習した内容の確認を優先します。
次に、過去問や練習問題を解き直し、間違えた問題を復習しましょう。直前期は、新しい問題を増やすよりも、一度間違えた問題を本番で落とさないことが大切です。
そして、本番ではtest-taking skills(テスト攻略スキル)を意識しましょう。
4択問題では消去法を使う。
わからなくても必ずマークする。
リスニングでは前の問題を引きずらない。
選択肢を見ながら答えを絞る。
ALCPT直前期は、英語力を一気に伸ばす時期ではなく、今ある力をできるだけ点数につなげる時期です。
落ち着いて、取れる問題を確実に取ることを意識して本番に臨みましょう。

















